Declaration of St.Lonis  セントルイス宣言

1923年開催されたセントルイス国際大会において、ナッシュビルRC・William Manier Jr と、シカゴRC・William Westberg により起草された「社会奉仕に関する決議34号」(決議23-34またはセントルイス宣言) が提出された

(1)ロータリーとは、自己のために利益を得ようとする欲望と、他人に奉仕しようとする義務感と、それに伴う衝動との聞に常に起る争いを和解させようとする人生哲学である。それは「最もよく奉仕する者が 最も多く報いられる」という実践倫理の原理に基づいている。

(2)ロータリークラブの役割は、職業及び人生に於ける成功と幸福の基礎として奉仕の理論を研究し、この理論をロータリアン自身及び社会に対して実証 すべく鼓吹育成啓発するにある。

(3)国際ロータリーの役割は、定款に定められたロータリーの目的から逸脱したり、これを不明瞭にしたりする様な奉仕活動に走らぬ様に、これを標準化するための情報交換所である。

(4)奉仕するものは活動しなければならぬ。ロータリーは単なる心の持ち方だけでなく、またロータリーの哲学も主観にとどまることなく、実際の行動に移さなければならない。従って、個々のロータリー会員もロータリークラブも、奉仕の理論を実践しなければならないのである。

(5)全ロータリー会員の個人的努力を求める活動は、クラブの集団行動だけを必要とするよりも、ロータリーの精神に一層よく合致する。何故ならロータリークラブの社会奉仕活動は、ロータリークラブの会員を、奉仕という点で訓練しようとする実験としてのみ考慮せられるべきであるからだ。

(6)個々のロータリークラブが、その奉仕活動を選ぶにあたっては、絶対的な自主権を有している。ただ如何なるクラブもロータリーの目的にはずれる様な社会奉仕をしてはならない。国際ロータリーはクラブに対し有益な示唆を与えることは出来るが、特定のクラブに対し、特定の奉仕活動を命令したり、禁止したりする様なことは絶対にしてはならない。


以上が「セントルイス宣言」の骨子です。