Named Fund 冠名基金
当初、冠名基金は15万ドル以上での奨学金のみを対象とした冠名奨学金基金に限定されていましたが、使い道を必ずしも奨学金に限定しないものが設けられました。それが冠名基金です。米貨25,000ドルから冠名基金を設立できます。地区財団活動資金に指定すれば、その基金の運用収益を毎年、地区のシェア・システムに組み入れられます。そのとき、例えば第2000地区山田太郎シェア基金といった名称がつけられます。財団管理委員会の裁量に任せるといえば、山田太郎国際財団活動資金という名称になります。
この基金のキャンペーンは、1996年7月から先ず北アメリカで組織的にスタートし、1997年7月からアジアでも始まりましたが、寄付そのものはアメリカと同時に既に日本でも始まりました。このほかにアジアでは新記録の100万ドルという大口の恒久基金の寄付が1997年3月にありました。寄付者は東京南ロータリー・クラブ元会長の高山成雄(しげお)氏です。
冠名基金を設立した場合、その元金から生じた年間投資収益によって次のような財団プログラムを恒久的に支援することができます。2万5,000ドルの冠名基金は前述の通りですが、5万ドル以上の場合はその他特定の財団プログラム(例えばマッチング・グラント)を指定することができます。15万ドル以上の冠名基金で選択できるのは、その他に財団プログラムの範囲内の特定のプロジェクトまたは活動(例えば冠名奨学金基金)です。100万ドル以上の冠名基金で選択できるのは、新しい財団プログラムまたは活動の創設(例えば世界社会奉仕カール・ミラー助成金)です。
さらに先に述べましたロータリー・センター・プログラムに関連して冠名世界平和奨学金を設立することもできます。
1回限りの世界平和奨学生を送り出すには50,000ドルの使途指定寄付を行います。50万ドルを寄付する場合、1年おきに2年の冠名世界平和奨学生を送り出すことができます。100万ドルを寄付すれば、毎年、冠名世界平和奨学生を送り出すことができます。